森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 ロキースの膝に乗って、エディはエマの墓の方を見た。

 ピクニックの準備をする前に挨拶をした時、墓の周りには相変わらず、綺麗に白百合が並べられていた。

 白百合は毎日、ヴィリカスがエマのために摘んできているようだ。

 彼はエマが亡くなってからずっと、毎日欠かさず続けているらしい。

「エディ、お祖母様の墓がどうかしたのか?」

「今日も綺麗だったなって」

(うぬ)が毎日手入れをしているから、当然だ』

「ああ、そうだな」

 エディはずっと、不思議に思っていたことがある。
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