森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 いっぱいいっぱいで今にもパンクしてしまいそうなエディを見兼ねて、ジョージは「今日はこれくらいにしておきましょうか」と声をかけた。

 そう、今日は。

 これはあくまで、最初の一歩でしかない。

 魔獣と魔獣に恋された人は、出会い、逢瀬を重ね、絆を深めて想いを重ねる。

 それが、魔獣保護団体の任務であり、ジョージの任務なのだ。

 ジョージは懐からスケジュール帳を取り出した。

 ズレてもいない眼鏡をクイッと押し上げて、唇で弧を描く。

「では、次の休みはいつでしょうか? 出来るだけ、早いお日にちですと助かります」
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