[続]小さな恋物語
第4章 変化
先輩から佑希の話を聞いたあとどうしたのかわからなかった。


いつの間にか佑希の家を出て、いつの間にか自分の家にいて、今は自分の部屋のベッドで俯せになって寝転がっていた。


「あの話はないだろう…」


小さな声で呟いたはずなのに部屋が静かだったために部屋中に響いたように俺の耳にその言葉が届いていた。



先輩から聞いた話。


それは俺でも辛い話だった。


前の学校で佑希はイジメにあったらしい。


理由は簡単だった。


佑希の友達がある男の子が好きだった。だけど、その男の子は佑希が好きだったみたいでそいつは佑希に告ったらしい。


それで佑希は裏切り者って言われてイジメにあった。



最初は無視をする簡単なものだったらしい。


だけどイジメはエスカレートして靴を隠されたり、暗い体育倉庫に閉じ込められたりした。




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