はじめてのカレカノ
高槻先輩の秘密


友哉くんは私を見かけると相変わらず

「結月さーーん」

と声を掛けて手を振ってくる。

それでも駆け寄ってくることは無くなって、少し寂しいような気もするけど友哉くんの変わらない態度にとても救われていた。

友哉くんの態度も変わらないけど、高槻先輩の態度も全然変わらなくて。

やっぱり私とは距離を置いているように感じる。

そんな日々を過ごしていると、昼休みに校舎裏に来るように岡崎先輩に呼び出された。

なんか嫌な予感。

イジメですか?私、ボコられるんですか?

「未菜ぁ、今日のお昼は修羅場してくるから、帰ってきたら慰めてね~」

一応、未菜には岡崎先輩から呼び出しされたことを話しておいたの。

「それって高槻先輩に言わないの?」

「うん、言わない。変な心配させたくないし。たぶん私が岡崎先輩と話さないと先に進めないような気がするんだ」

「うーん。そっか。でも、危険なことになったら電話してきて。すぐに駆け付けます!」

「未菜、ありがとう。未菜も男前だねっ」
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