はじめてのカレカノ

一進一退を繰り返しているゲームにドキドキしていると、誰かに肩をポンポンと叩かれて。

振り返るとそこには高槻先輩が立っていた。

「立花結月、ちょっといいかな?」

『わーっ、高槻先輩だよ。かっこいいよねー』

そんなともちゃんたちの声が高槻先輩にも届いて、高槻先輩は手の甲で口元を恥ずかしそうに押さえて照れたようだった。

私はともちゃんたちに断って、高槻先輩の後ろをついていった。

高槻先輩に呼び出されてついて行く私のことを岡崎先輩に見られていたとは気付かなくて。
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