貢ぎモノ姫の宮廷生活 ~旅の途中、娼館に売られました~
 

 またなにをやってるんだ、あの娘は、とジンは扉の向こうで思っていた。

「ジン様ーっ。
 逃げてくださいっ。

 ジン様ーっ」

 なんだかわからないが、かばってくれているようだ、と可愛らしいアローナの声にジンは微笑む。

 自身が殺されようとしていることも知らないままで。


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