天才か、狂人か。 ～変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる～

野球部マネージャー　筒井ミク
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７回裏・・・・“０”・・！

８回表・・・・“０”・・・。
８回裏・・・・“０・・・！

９回表・・・・“０”・・・。


そして迎えた・・最終回・・！！



「・・・ハァ・・・ハァ・・・・。」


４回戦の享令戦で足に打球を受けて・・

準々決勝の南邦戦は、
緊急登板から４回～延長１０回を投げて・・

昨日の準決勝は、
延長１０回～延長１５回・・。



「・・・・ハァ・・・ハァ・・・。」


その体は既にボロボロになってるはず・・。


でも・・ウチらの【背番号１】が・・

燃える闘魂が・・・中京大中部 打線に死力を尽くして立ち向かう・・！



「よっしゃー！憲伸！！
あと３人だ！！」


９回裏　得点［６―５］


球場のボルテージがその瞬間に向かって、
再び爆上がりしていく・・！


最終回は８番打者から・・！！


「！！！」

＜！！＞


「久慈――――！！！！」


三遊間を切り裂いた打球・・・
鉄壁の遊撃手が横っ飛びで抑えて、

すぐに起き上がって一塁へ・・・


《アウト！！》


あと２人・・・！！



「・・・・ハァ・・・ハァ・・・。」


中京大中部は続く９番打者に代打を送ってきた。プレッシャーが掛かるのは相手も同じ・・！


「憲伸くん！！！」


「・・ハァ・・ハァ・・よし・・・。」



“！！”


「井上――――！！！」


ファールゾーンに飛んだ打球・・

フェンスにぶつかる勢いで・・
レフトの井上くんが掴んだ！！