天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
最終話


最終話

8年後




元 野球部マネージャー ミク
*******************************************



「財布持った?」


「おぉ。」


「・・ちゃんと財布の中身入ってる~?」


「バーカ。今日は1人4500円だろ?
今月は無駄遣いしてないから大丈夫だよ。」



玄関を出て・・・
家の前で停まっていた車に手を振る。


「ごめんっお待たせ~。」


「ミクまたお腹おっきくなったね!」


後部座席から出てきたアリサにエスコートしてもらって・・


「よぉ憲伸。悪いな車出させて。」


「俺はノンアルコールで酔えるから大丈夫。それにしても筒井・・もうパンパンだな。」


「お前んとこと同級生になったらいいけど、多分俺らのほうが1年先輩になるな。」



運転席に座る憲伸くんに私もお礼を言った所で、発進してもらった。








時が経つのは早いもので・・・あの夏から、8年が経過しようとしていました。


今日は4年に1度の野球部OB会。


卒業後も、お互いの結婚後も、

今でも家族ぐるみの付き合いをしている親友夫婦と一緒に、会場の居酒屋さんへ向かう。


< 378 / 399 >

この作品をシェア

pagetop