天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


「おっせぇぞお前ら!!」


会場に着くと、あの頃と変わらない声出し隊長がヤジを飛ばしてくる。


卒業して・・・
それぞれの旅路に分かれたみんな。


大西くんは実家の土建屋で働き出して、

ウチらが建てた“マイホーム”の建築にも携わってくれました。



キャプテンの中村くんは商社の営業マン。取引先相手をうまくリードしているようです。



「立浪~。目の下にクマできてるぞ。」


「昨日までテストの採点やってたからな・・。」


立浪くんはなんと・・教員資格を取得して、今は青愛学園の教師として働いています。


[理事長先生みたいな先生になりたい]


・・ちょっとウチら的にはよく分かんなかったけど、あのハゲ理事長先生を慕って、

まだまだ若手教師として努力している。


だから、“まだそんな余裕は無い”と本人は言っているけど、

落合先生の次の野球部監督 候補として、

今度は“指導者”として、
野球部に復帰する日も遠くない印象です。


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