35cmの音
「舞音くん、助けて...!」





息を切らして泣き叫ぶ声が耳に響き心臓が鳴り響く


「サナ!!!今どこ?!」



早く行かないと



「分かんない...駅から路地裏に入って、」

この辺だ!

「何が見える?!」

暗くて何も見えない

「えっと、オレンジの屋根の花屋さ...」

通話が切れた。

花屋さん?あれだ!!!


お願い!無事ていて...






花屋の十字路の隅で男が座り込んでいた。


その下に倒れているのは、


無理矢理押さえ付けられているのは




あの浴衣...







サナちゃんのだ。
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