ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。

「一生僕のもの」


 季節ももう春になり、俺は高校2年生になろうとしていた。

「ふふっ、尊和くんは、次は赤いネクタイになるね」

「そうだね」

 この学園では、どうやら学年により、ネクタイやリボンの色が変わるらしい。

「あーあ。早く僕18歳になりたいなぁ〜」

「どうして?ふふっ、もっと大っきくなりたいのかなぁ?」

「早くヒヨと結婚したいの〜」

「っ……私もっ……あと一年だもんね。楽しみに待ってよう」

「ふふっ、そうだね」

 家に帰ってきて、ヒヨがおかえりなんて一言言ったら、理性がぶっ飛ぶ自信があるけど。

< 136 / 140 >

この作品をシェア

pagetop