愛して先輩っ! XXX
「言っただろ。あの寮は“奈々の居場所だ”って」



祐樹先輩……。

思わずあふれる涙。

あの寮は私の“居場所”だと思っていいんだ……。


“居場所”


そう、心に刻む。



「あーっ。祐樹が奈々ちゃんを泣かせた!」

「奈々っ。ハンカチいるか!?」



彼らに囲まれて涙を流す私。

だけど、彼らの慌て方が面白くて。

いつの間にか涙は引っ込んで笑いがこぼれた。



「ありがとう」



本当に感謝しかないよ。


…寮に帰りたい。

私はおばあちゃんに向き直った。

 
「おばあちゃん。私、寮に戻るね」



おばあちゃんが頷く。

おばあちゃんはまだ入院生活が続くと思う。

おばあちゃんには寂しい思いをさせてしまうかもしれない。


だから。



「また、みんなで遊びに来るからね!」



星矢くん。

瑠衣くん。

祐樹先輩。



「寮に帰ろう!」



病院の廊下は走っちゃダメだけど。

早く寮に戻りたくて。

病院を出た私たちは、競争するかのように走り出した。


みんな。

大好きだよ!

これからも、ずっと大好き!



END、
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