【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
◎愛すること、愛されること
その瞬間にわたしは、ゾクッとした何かを感じた。
「……なんで、どうして……?」
わたしがそう問い掛けると、神宮寺社長はわたしの方に近寄ってきた。
「なんで?……俺がアイツのこと、嫌いだから?」
「そんな……」
光星さんのことを嫌いだからって、そんな風にすることが、いいと思ってるってこと……?
「だって俺はさ、アイツに奪い取られたんだよ?好きだった人を」
そう言われたわたしは、何も言えなくなってしまった。
「俺がずっと好きだった人を、抱いたって言われたんだよ? そんなのさ、許せる訳なくない?」
「……え? 神宮寺……社長?」
神宮寺社長は、わたしの顎を掴むとそっと唇を近付けてきた。
「莉沙ちゃん。……俺のものになって」
そう言って彼は、わたしの唇に、自分の唇を重ねてきた。
「んっ、ちょっ……やめて……ください」
抵抗しようしたらそれを阻止されて、そのまま腕を引っ張られて、ベッドに放り投げられた。
「きゃっ……!」