【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
「…………。もうっ!なんなのよアイツ!!」
腹立つ〜!!ムカつく!!
あんなヤツになんて、二度と会いたくないんだけど……!
あーもう!ムカつく!ムカつく!
すごい嫌な気分になったわたしは、そのままバーで飲み直すことにした。
「マスター、ジントニック下さい!」
「あら、莉沙ちゃん、今日はどうしたの?」
なんてマスターは不思議そうに聞いてきた。
「さっき、すごーく嫌なヤツに会って!」
「嫌なヤツ?」
「そうっ!嫌なヤツ! 悪魔みたいな男!」
わたしはジントニックを思いっきり飲み干すと、そのまま今度はハイボールを頼んだ。
「なーに? 悪魔みたいな男って?」
「最悪な男! 初対面のわたしに嫌なこと言ったんですよ!?゙邪魔だ、退げって! ひどくないですか!?」
なんでわたしがこんな目に合わないといけないのよ……!!最悪……!!
「あらあら、それで荒れてるわけ?」
「だって!腹立つんだもん!」
飲まないとやっていけないよ、こんなの!