【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



 イチゴ狩りを楽しみながら、聖川さんとイチゴを食べたり、写真を撮ったりした。

 聖川さんはちょっと強引で、イチゴハウスの中でイチゴを食べさせてくれたり、突然キスをしたりしてきた。

 聖川さんの唇から漂う甘いイチゴの香りが、わたしをさらにドキドキさせた。ハウスから薫るちょっと甘いイチゴの香り。そして聖川さんから漂う、これまた甘い香水の香り。初デートには充分なくらい、ときめいた。

「さ、帰ろうか。莉沙」

「はい」

 吉村さんにお礼を言った聖川さんは、また車へ乗り込み、わたしたちは高速に向かって車を走らせた。

「美味しかったな、イチゴ」

「はい。美味しかったです。しかもお土産のイチゴまでもらってしまって……。なんだか申し訳ないです」

「な?吉村さん、太っ腹だよな。 でも、すごく楽しかったな」

「はい。……楽しかったです」

 聖川さんとの初デートは、イチゴ狩りで本当に良かった。 すごく楽しかったし、一つの思い出になった気がする。
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