風になびく君の髪
15章【チョコと勇気の髪】





〜遥香side〜




私は1人で家に帰る


電車に乗る頃には私の頭の中は色々な感情で押し潰されそうになっていた



息が詰まりそうになりながらも光井君に言われた事を頭の中で繰り返す


『せっかく来てくれたのにごめん』


分かりきっていたはずだったのに


なんで戻っちゃったんだろ


あの二人は幼なじみで、いつも一緒にいる


それはわかっていたのに


私はなんで、望みを感じてしまったんだろう……


光井君からもらったプレゼントで少し浮かれてたのかな




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