幼なじみの溺愛が、私を離してくれません


「はーい。あ、雫。ちょっとこっち向いて?」


なんだろうと思いながら結弦の方を向くと。


「ん、取れた。ご飯粒ついてたよ?」


「…っ!」


「ふっ、やっぱり可愛いなぁ雫は」


結弦の指が私の口元に触れるから。


たった一瞬触れただけなのに、触れた部分が熱を持ってしまう。


そこから一気に広がって、顔全体に行き渡る。


「わ、雫顔真っ赤だ。雫って、ほんとにすぐ赤くなるよね?」


「っ、うるさい」


「そんなとこも可愛いよ?」


「っ…!ほんとにうるさい…、黙って」


「え〜、どうしよっかな〜?」

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