サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

その場に残された私と、恭介の取り巻きの女の子たち。

大半は一年生らしい彼女たちから容赦のない言葉が降ってくる。

「あれ、三年だよね。なんなの、恭介先輩と馴れ馴れしくして」

「試合前に優斗先輩と良さげにしてなかった?」

「恭介先輩、可哀想じゃない? あんな年上に言い寄られちゃってさ」

耳が痛かった。この子たちの言っていることは間違いではない。

この子たちも恭介を好きなのだろう。

私はこの子たちのライバルとしても認めてもらえないのだろうか。


やっぱり、私はおばさんなのかな。




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