サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

ん? 俺、浮かれてるけど、何か忘れてないか?

そうだ! 詩織だ!!

キスがごめん、ってなんだよ。

・・・俺が言ったのか。俺、自分で自分を殴りたい。


やべぇ、詩織を追い掛けなきゃ。

俺はその場に残された弁当箱を適当に袋に詰め込んで、詩織が向かった方へ走って行った。

やべっ、詩織どこにも見当たらねぇ。アイツ、逃げ足早いな。

3年の詩織のクラスまで行ってみたけど、まだ詩織は戻ってきてないみたいだ。

俺は詩織のお友達の那美ちゃんを呼んでもらって詩織が戻ってきたか聞いた。

お昼休み中は帰ってきてないと。

詩織の携帯に電話してみるけど、詩織、電源切ってやがる。

授業の始まるチャイムが鳴っても詩織は戻ってこなかった。
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