サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

なんだろ? 玄関がなんか騒がしいな。

「しおりー、お客さんだからそっちに行ってもらうわよー」

お母さんが何か叫んでる? よく聞こえなかったけど。何だろ?

私は気にすることなくベッドで寝転んだまま。

「し・お・りっ! 見舞いに来たよー」

いきなり部屋のドアが開いたと思ったら、そこに恭介が立っていて。

「えっ、えっ? 恭介!! 何? やだ、どうしたの?」

目の前に恭介がいることに頭が追い付いていない。

「風邪うつしちゃうよ。入っちゃダメ!」

「ふーん、どんな風に風邪をうつしてくれんの?」

そんなことを言ってニヤニヤしてる恭介。
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