サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

優斗くんの会見を観たからなのか、この練習場に優斗くんがいないことが寂しく感じられて、気持ちが落ち込んでいる。

私、どうしたんだろう。


「詩織、ぼーっとして、どした?」

恭介が目の前にいる。

「あれ? 練習終わったの?」

「もう終わったよ。観てたんじゃないの?」

「なんか、考え事してたような、してなかったような・・・・」

「そっか。具合が悪いんじゃなければいいけど。帰えろっか」

「うん。帰ろ」
< 227 / 347 >

この作品をシェア

pagetop