サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

恭介を不安にさせてしまっているのかな。

どうしたら恭介にもっと信頼してもらえるんだろう。

「私、もっともっと恭介と色々な話がしたい」

たくさん恭介のことを知って、私のことを知ってもらって、二人だけが分かり合えるものがたくさん欲しい。

「いいよ。じゃあ俺の何が聞きたい?」

「そうだな。さっき言ってた将来は人の役に立ちたいって話が聞きたい」

「それな。半分は詩織の影響だぞ。詩織は海外ボランティアみたいなサークルに入っているだろ。その話を聞いてるとさ、俺も海外で困っている人を助けたいなって思うんだよ」

「そうだったの! でも私は実際に海外へ行って何かするなんてことはできないから、日本での情報収集や物資集め、現地へ海外派遣する人たちのサポートをする活動しかできないけどね」

「それでも立派なことを見つけたよな。サークルって言ってもちゃんとした活動だろ。凄いな、詩織」

「あっ、もし興味あるなら同じサークルの人と会ってみない? 少し変な人なんだけど、考えはしっかりしてるんだよ。このサークルに誘ってくれた人でもあるの」

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