サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

その頃、俺はJリーグからのオファーが来ていた。

大阪のチームから。

俺はその申し出の返事は全国大会へ行けることになってからしようと思っていた。

その返事をする前に、詩織にそれを話したかった。

詩織に時間を作ってもらい、俺はそれを話した。

「詩織、俺さ、Jリーグから誘われてるんだ。大阪のチームなんだけど。卒業したらそっちに行くつもり。俺、Jリーガーになれると思うか?」

「うん、なれるよ。優斗くんならすぐにレギュラーになると思う。優斗くん、凄いね。すぐに有名人になっちゃうね。なんか嬉しい」

詩織はそうエールを送ってくれた。

もうこれだけで十分だと思った。俺はここから離れて大阪で一から出直す覚悟ができた。

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