棘甘王子に現行犯逮捕されちゃいました ゾルック 三人目


「落とした時に、
 すぐに声をかけられなくてごめんね」


「……ぃ…ぇ…」


「僕がつけてあげるから、許してくれる?」




 トゲトゲ悪魔感がゼロ。


 童話に出てくる王子様しにか見えない
 あっ君の、
 白くて長い指が、私の頬に触れ。



「キミに似合いすぎ」


 私の前髪を流すように、
 バレッタをとめてくれた。





 遠巻きに私を見つめる、女子氏達から

「いいな~」「羨ましい」と

 キャーキャー声が飛び跳ねている。




 あっ君は私だけに聞こえるように、
 私の耳元に声を吹きかけた。


「昼休み、美術室で待ってるからね」


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