夜行性のホストに溺愛されてます





 ヘッドライトの閃光と大型トラック ,



 それを最後に私は全てを失った



 目を覚ますと 、真っ白い天井がぼやける



 頭は鈍痛がして状況を把握できなかった



 「 何これっ … 」



 上から白衣姿の男の人が顔をのぞいてきた



 「 目覚めてくれてよかったです 」



 「 何が … あったか分かりますか ? 」



 お医者さん 、らしき人は眉をひそめながら言った



 ふるふる 、と首を横に振る



 「 久遠さんは事故に遭われたんです 」



 「 奇跡的に状態が回復なさって 」



 事故など全く記憶にない 、それどころか



 「 久遠って誰ですか … ? 」



 その名前も知らなかった .



 「 やっぱり . 」



 納得したようにお医者さんは頷く



 「 久遠ひなさん 、あなたの名前です 」



 久遠ひな 。



 私の名前なのに初めて聞く名前だった



 枕元のカルテに書かれていた病名は



 " 記憶障害 " と " 心的外傷後ストレス障害 "



 の2つだった










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