アプリから始まる
スタートダッシュはいかほどに
なんだってんだこの世の中。何もかも楽しみが奪われている
自分の好きな推しにだって会えていたのに今や画面越し
そうどれもこれもこいつのせいだ

ーー本日東京での感染者数は__ーー

仕事の休憩中テレビでは連日同じような事ばかり
何かの陰謀ではないのか

そうだ陰謀だ陰謀なんだ

「まーじでやってられん」
一言呟いた言葉は哀愁を漂わせたまま休憩室の天井へ消えてった

「どうしたんですか古畑さん」
消えていった言葉はどうやら後輩へと届いていたようで
「お疲れ様、今から休憩?」
「そうですよもう少ししたら岡崎さんも来るかと」

この子は容姿端麗で仕事もできる後輩ちゃんの咲本。
ああそうだ、私介護士してます。ご時世柄難しい仕事ではあるよね

「お疲れ古畑さん」
この人は先輩の岡崎さん、さっき咲本が言ってた先輩
「ちゃっす、わい寝るんで」

休憩時間は1時間 皆様だったらどう使うのか
私はとっとと飯を食って寝るに限る、だからこそこの体型なのか

「寝るんですか太りますよ」
「寝たらダメだってほらほら」
ちょっかいをかけてくる先輩後輩
それを片隅に置いて寝る準備を進める

「そういえばこの間の話どうなったんですか!」
「ええ、会うことになってさ」

眠い寝そうだ
「ついに岡崎さんにも彼氏ができるんですねえ」

「待ってどういうことですか」
寝る準備に入ってたはずの身体が飛び起きるくらいの衝撃だ

「マッチングアプリでさ知り合った人と会うことになって」

嬉しそうな幸せそうな笑顔で携帯を握り締める岡崎さん
「今まで変な男に捕まって来た岡崎さんに彼氏!!!」
そう岡崎さんにはとことん男運がない
岡崎さんに限ったことでなく、この休憩室にいる3人がそうなのだ

「古畑さんもアプリしてみたらどうですかー?」
「いやでもな」

「良い人見つかって彼氏。できるかもしれませんよ?」
「やるわ」

「即答やん」
咲本の後押しでやることになったマッチングアプリ
早速ダウンロードして設定をして

本来寝るはずだった休憩はそれで終わってしまった。
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