訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事〜
蓮side
俺は帰ってきた栞を押し倒して、キスした
栞が顔を逸らして逃げようとするが、んな事は許さねぇ

「逸らすな、俺だけ見てろ」

今お前が見てんのは、お前にキスしてんのは…俺だ
首にもコイツは俺のだと、印を付ける
俺以外の奴が、栞に手を出さねぇ様に
例え、酒向でも…
すると
栞は何かを思い出した様で

「蓮」
「んだよ…」
「昨日、確かに私は抱き寄せられてた。でもそれは、春じゃない」
「あ?」
「アレはただの挨拶だから、気にしてなかったんだけど…」
「おい、どういう事だ」
「彼は、今回の依頼人」
「…、依頼人?」
「うん。彼、普段海外にいるから。アレは、謂わば…挨拶だから」
「…」
「ただの挨拶だから、抵抗しなかった」
「普段海外にいる奴が、何で日本にいんだよ」

それに、ただの挨拶でも
栞が震えずに抵抗しないっつう事は
それだけ、栞に近い人物って事になる

「それは…」

栞が口籠る
ここから先は、話せねぇってか
…なら

「分かった」

栞の上から退き

「先に寝てろ」

部屋を出る


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