訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事〜
その時、玄関がバンッ!と勢いよく開き

「制圧しろぉ!」

兄貴の声が響く
見渡せば、桜井組が総出で周りの奴等を抑えてる
振り向けば兄貴と

「姉さん!」

紫音が駆け寄ってくる

「姉さん!姉さんっ!」

栞は辛うじて目を開け

「…し…」

紫音はクシャ…と泣きそうな表情で栞の手を握る
兄貴が近寄り

「ケイ、ご苦労だったな」
「いえ、お手数をお掛けして申し訳ありません」
「気にすんな。…栞」
「…さ…」
「喋らなくていい、仕事は無事終わった。頑張ったな」

兄貴は栞の頭を優しく撫でる
栞は僅かに微笑んで、意識を落とした

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