【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜

藍(あおい)




「やっぱり安全な所がいいよな?」

「そうですね。いつでも子供を見れるようにしておきたいですね」
 
 なんて会話をしながら、夫婦ふたりで過ごすこの時間が、本当に幸せだと感じる。

「子供が産まれたら、俺もちゃんと父親として頑張るからな? 奈都にあまり負担をかけないように、なるべく出来ることをやるから」

「ありがとうございます。そう言ってもらえるだけで、幸せです」

 こうやっていつも幸せだと思えるのは、全部咲哉さんのおかげだ。咲哉さんと幸せに暮らせることが、何より今はわたしにとって最高の幸せなのだ。

「俺は奈都の幸せを、何よりも一番に考えてるよ。奈都と子供が一番に幸せだと思ってくれるなら、俺はなんでもするからな? 奈都の笑顔を見てる時が、俺は本当に幸せなんだ。奈都の顔を見るだけで、いつも幸せだと感じる」

「……咲哉、さん」

 咲哉さんがそう言ってくれるだけで、わたしも幸せだ。咲哉さんと出会ったからこそ、本当にそう思うんだ。
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