【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜

理想の家族の在り方




「藍(あおい)! 保育園の準備、出来たの?」

「まだだよ〜ママ」

「何やってるの!早くして! 保育園遅れちゃうでしょ!!」

「はぁーい」

 それから月日は流れ、わたしたち夫婦の間に産まれた藍(あおい)はすくすくと成長した。今は4歳になり、だいぶ身長も伸びて言葉も以前よりも喋れるようになった。

「おはよう、藍(あおい) 我が家は今日も、朝から賑やかだな?」

「あ、パパ〜!!」

「どうした? パパに甘えたいのか?」

 そしてそんな日常は毎日のようにやってきて、我が家はいつもドタバタだ。だけどそんな時、咲哉さんがいつも助けてくれる。

 藍(あおい)が産まれた二年後、わたしはもう一人女の子を出産した。二人目の子の名前は、夏恋(かれん)と名付けた。 名前の由来は、将来大人になった時に気品のある立派な大人の女性になってほしいという願いを込めてだ。

 二人目が産まれた途端にまた忙しくなり、わたしはいつも時間がない。子育てって大変だけど、楽しいこともあるから不思議だ。
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