【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜



 こうして咲哉さんの体にもう数え切れないくらい、幾度となく重ねているのに、わたしは未だに咲哉さんの体に触れられるだけでドキドキする。

 そして触れられる度に体が疼いて、反応して、欲望のままに彼の体を深く深く求めていく。

「奈都……」

「咲哉、さん……あっ」

 こうして自然とお互いの体を求めるわたしたちは、お互いの体の限界を迎えるまで何度も体を奥深くまで重ね合った。そして咲哉さんの腕に抱かれたまま、わたしは眠りについた。

 幸せという名の宝物を運んできてくれたのは、咲哉さんだ。そしてその小さな幸せをだんだんと大きくきてくれたのは、子供たちだ。 藍(あおい)と夏恋(かれん)が産まれてきてくれたから、わたしたちはこうしてふたりの親になることが出来た。

 そして、こうして家族みんなで過ごすこの時間はかけがえのない大切な宝物になる。わたしたち家族は、きっとこれからだって幸せになれる。毎日がドタバタで大変だけど、それもまたわたしたちの幸せだから。
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