【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜

何気ない日常は幸せを運んでくる




 藍はまだ4歳だし、これから先もっともっと成長していくに違いない。それに夏恋だって、この先もっと成長を実感していく。そうやって生きていくことで、わたしたちはもっと親としての責任を果たしていく。

 子供の成長を見守り、そしてお互いに理解していくこと。これがわたしたち、親としての役目だと思っている。

「ただいま」

「あ、パパだぁ〜! パパおかえり〜!」

 咲哉さんが帰ってきた途端に、藍はいつも咲哉さんの方へと走っていく。藍はパパのことが大好きみたいで、何かあるとすぐパパの方へと歩み寄っていく。

「ただいま、藍。 パパが帰ってくるまで、ちゃんとお利口さんにしてたか?」

「うん!してたよ!」

 藍が笑っていると、わたしたちもつい笑顔になるし、元気をもらえる。特に藍はいつも元気いっぱいで、こうしてわたしたちを笑顔にさせてくれるのが本当に上手だ。
 
「そうか。偉いな、藍は!」

 と言いながら藍を抱っこしながら話す咲哉さんは、本当に子供思いだ。
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