【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜
だからこそ今、こうして幸せだと思える日が来ることをわたしは嬉しいと思っている。
3年前に彼がいなくなったあの日から、わたしの時間は止まったままだった。 その時間を動かしてくれたのは、正真正銘咲哉さんだ。……咲哉さんに出会ってなければ、わたしはきっと今頃、恋愛をする気もなかったかもしれない。
そんな気持ちにさせてくれたのは、咲哉さんだ。奏人と、かつて愛した人と同じ顔をした彼が、あの日目の前に現れた時……。わたしの記憶が蘇った。
奏人と愛し合っていたあの頃を。奏人との将来を夢見ていたわたしは、奏人と幸せになれると信じていた。……だからこそ、彼がいなくなったことで、わたしの人生は絶望的だった。
そんなわたしの人生に明るく光を照らしてくれたのは、あの日目の前に現れた咲哉さんだった。わたしの傷付いた心と身体を癒やしてくれた咲哉さんに、わたしは今恋焦がれているんだ。
だから今は、咲哉さんと幸せになることだけを考えている。……咲哉さんと一緒に、幸せになりたいんだ。