24時の鐘と俺様オオカミ
Story7.見つけたよ、嘘つきさん
 大路君の前で泣いてしまった、次の日。

 私は教室へは行かず、まっすぐに保健室へやって来た。


「あら、こんな早くから……どうしたの?」
「……今朝から、少し……体調が悪くて……」
「じゃあ、そこのベッドで寝てていいわよ」
「はい。ありがとうございます」


 ポニーテールの髪を揺らし、ほわりと笑う保険医の御堂(みどう)先生。


(う、生まれて初めて仮病を使ってしまいました……! ごめんなさい、御堂先生……!)


 やや良心を痛めつつ、真っ白いベッドへ潜り込んだ。
< 60 / 82 >

この作品をシェア

pagetop