騎士(ナイト)に チェックメイト


「先輩!同じ団だったんすね」

「あっ!ストロベリードーナツボーイ」

「え!?なんすか?」

「あ、ごめん。なんでもないです。
お気になさらず。」

「先輩のいるチームが良かったっすよ。
あっちのチーム2年生が振り無茶苦茶なんすよ」

「ははっこっち来ちゃいなよ!イケメン君がいた方が楽しく踊れるし!」

まだ出会って2回目。
購買では人見知りみたいにあまり目を合わせてくれなかったストロベリードーナツボーイが、自ら話かけてくれた事が嬉しくて思わず本音が出た。

と言っていたのも束の間、



「今のところは各自練習しておいて下さい!
次は月曜日の放課後です。
参加できる人はなるべく参加でお願いします。
では、お疲れ様でした!」


「あら、終わっちゃったね。
明日の放課後2年生練習するんだけどこれる1年生いたら誘って来てよ」


「はい、わかりました。あざす」


またねと言って別れた後、スクールへ向かうため少し早足で校門を出る。




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