帝王と私~Darkness~
そして今は繋がり、座っている貴将の上に跨がっている。
「痛かった?」
「うん…」
「だよね…でも凄く綺麗だよ?弥生。
俺のモノって印がたくさんあって、嬉しい…!」
ギシギシッとベットのスプリングの音がして、弥生の甘い声が響く。

「んぁぁ…あ…貴、将さ……好き…」
「俺も……愛してるよ……狂う位に……」

何度も果てて、貴将にしがみついている弥生。
「弥生…ピクピクしてる……なんか小動物みたいで可愛い…」
「だって、何回…意識飛んだかわかんない…。
………でも、貴将さんは全く疲れてないみたい。
なんかスッキリして、爽やか……!」
「そうだね…弥生に噛みついて、俺の印いっぱいつけて、何度も弥生と愛し合ったからね…!幸せを噛みしめてる!」
今の貴将は、先程の黒く妖しい雰囲気から一転、優しく穏やかに微笑んでいる。

「貴将さん」
「んー?」
「私も…噛み痕つけたい!」
「いいよ…!どこにつけたい?」
「どこがいいかな?
見えるとこがいい!」
「また手首にする?」
そう言って、手首を差し出す貴将。

「うん…。
じゃあ…噛むね?」
「どうぞ!」
噛む寸前に貴将の顔を見ると、彼は嬉しそうに微笑んでいた。

「……貴将さん、怖くないの?
私…今から貴将さんの手首、噛むんだよ?」
「うん、わかってるよ?
だって嬉しいんだもん。弥生の愛情はいくらでも欲しい!」
「狂ってるね…!貴将さん…」

「今更、それ言う?
そんなのとっくに狂ってるよ!それが俺だよ?」
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