帝王と私~Darkness~
帝王、拒否される
「嘘……ご、5キロも増えてる………」
今、弥生は体重計の前で頭を抱えている。

「弥生、今日はどうする?」
「………」
「弥生?」
「………」
「弥生!?」
「…っえ?貴将さん!?」
「どうしたの?」
「ううん」
「今日、どうする?デート?それとも一日中愛し合う?」
そう言って、抱き締められる。

「……っつ…ダメ!!」
「は?」
「え?」
つい、弥生は貴将を突き飛ばしていた。

「弥生、今、俺のこと、突き飛ばしたよな…?」
「え……」
「なんで?
そんなこと一度もなかったのに……」
貴将はあまりの衝撃に、雰囲気が黒くなる。
弥生が俺を、拒否した━━━━━
その事実が、貴将の全てを苦しめ、狂わせる。

「弥生、来て?」
両手を広げ、待つ貴将。
「…うん」
貴将の腕の中におさまる、弥生。
「さぁ…俺を拒否した、お仕置き受けようね……」

「はい、次は…最後、太もも」
「……っつ…痛いよ…許して……」
「弥生が、俺を拒否するからでしょ?
もう…ほんとに……放してやんないから……」
先程から手首、鎖骨、胸、腰、そして最後太ももに噛み痕をつけられている、弥生。

貴将のお仕置きは、キスマークではもう足りなくなっていて、噛み痕をつけるようになっていた。

傷をつけることが、お互いがお互いのモノだとゆう証になっていた。

「次は、また何度も、何度も、意識飛ばそうね……!」
そう言って、貴将は一度ベットを離れ、あるものを持って現れた。
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