愛することを忘れた彼の不器用な愛し方
「ふふっ、それはいつも言ってますね」
「そう?芽生は俺のことどう思ってる?」
「え……」
日下さんはテーブルに頬杖をつきながら、余裕の表情でこちらを見る。甘ったるい視線を感じ、一気に心臓が跳ねた。
「どうって……」
ドキドキと大きくなる鼓動は日下さんから目を外すことができないくらいに私を縛りつける。
「……私も、日下さんのことかっこいいって思ってます」
絞り出すような声で呟くと、日下さんの表情がさらに緩んだ。
「ありがとう」
言うや否や、テーブルの下で手を繋がれる。まるでまわりから隠すような行為に、背徳感に似た何かを感じて緊張が走った。
ど、どうしよう。
振り払うことはもちろんできる。それくらい弱い力で握られているからだ。けれど抵抗することができない。日下さんに触れられている手のひらからじわじわと体温が感じられて、意識がそこに集中し始めた。
それなのに……。
「俺も芽生のこと可愛いって思ってるよ」
低く落ち着いた甘い声は、私の心臓を鷲掴みする。きっと頭からボンって音がしたと思う。一気に顔が真っ赤になるのがわかった。
「そう?芽生は俺のことどう思ってる?」
「え……」
日下さんはテーブルに頬杖をつきながら、余裕の表情でこちらを見る。甘ったるい視線を感じ、一気に心臓が跳ねた。
「どうって……」
ドキドキと大きくなる鼓動は日下さんから目を外すことができないくらいに私を縛りつける。
「……私も、日下さんのことかっこいいって思ってます」
絞り出すような声で呟くと、日下さんの表情がさらに緩んだ。
「ありがとう」
言うや否や、テーブルの下で手を繋がれる。まるでまわりから隠すような行為に、背徳感に似た何かを感じて緊張が走った。
ど、どうしよう。
振り払うことはもちろんできる。それくらい弱い力で握られているからだ。けれど抵抗することができない。日下さんに触れられている手のひらからじわじわと体温が感じられて、意識がそこに集中し始めた。
それなのに……。
「俺も芽生のこと可愛いって思ってるよ」
低く落ち着いた甘い声は、私の心臓を鷲掴みする。きっと頭からボンって音がしたと思う。一気に顔が真っ赤になるのがわかった。