内緒の赤ちゃんごとエリート御曹司に最愛を刻まれました~極上シークレットベビー~
「んっ……ん、ん……」
 どうしようもなく漏れ出る声が、昼下がりの静かな部屋に響く。
 祐奈は大雅のシャツを握り締めて、彼から与えられる甘美な刺激に耐えている。
 こうやって大和が寝ている間、隣の部屋でこっそりキスを交わすのは、もう何度目になるだろう。三人で会うようになってから始まったふたりだけの秘密だった。
 彼が求める真実をまだ告げられていないのに、すべてを乗り越えられていないのに、ダメだダメだと思いながら、祐奈はそれを拒めないでいる。
 彼を求めてしまう気持ちを、どうしても止められなくて。
「ん、ん」
 今日の彼はいつもより少し強引で、どこか情熱的だった。さっき祐奈の口から出たあの言葉が尾を引いているのだろうか。
「祐奈、祐奈……」
 甘くて熱い彼の吐息が、祐奈の耳に、唇に、そして頬に絶え間なく降り注ぐ。凍りついた祐奈の心を、溶かしてやるというのように。
「祐奈、祐奈、愛してる」
 首筋を辿る唇が、切実な愛を訴える。
 祐奈は身体を震わせて、その言葉を受け止める。
「愛してる」
「ん……、ダ、ダメ……大雅」
 直接耳に注がれる熱くて切ない彼の想いに、祐奈の胸は締め付けられる。
 私もあなたを愛している。
 そう応えられない自分が、もどかしくて恨めしい。
「祐奈、嫌? ……やめてほしい?」
 キスの雨が一旦止んで、至近距離にある熱い視線が、優しく祐奈に問いかける。その視線もまた、祐奈の身体をおかしくさせた。
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