百怪談
田舎で過ごす最終日に、僕は春樹君と一緒に川に遊びにきていました。



田舎の川はとてもきれいで、水が冷たく、魚が泳いでいるのも見えました。



僕たちは夏の暑さのせいもあって、サンダルを脱いで、半ズボンのままで川の中に入っていきました。


春樹君はふざけながら僕に川の水をかけ、僕は川の水の冷たさにはしゃぎながら、春樹君に水をかけ返していました。


そして僕たちが夢中になって川遊びをしていると、春樹君は川のさらに深いところへと入っていったのです。



僕は春樹君のように深い川に入っていくことが怖くなって、春樹君に言いました。



「春樹君、引き返そうよ。

そっちは危ないよ」



僕がそう言うと、春樹君は笑いながら僕にこう言ってきたのです。



「こんなの全然平気だよ。

公男もこっちに来いよ」



僕は少しだけ春樹君の言葉に迷いました。



でも僕は今日が田舎で遊ぶ最終日ということもあり、春樹君に誘われるままに川の深いところへと入っていったのです。
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