カメラを趣味にしていたら次期社長に溺愛されました
仕事の依頼

「加藤さん」

給湯室で社長用の緑茶を淹れようとしているところに、同僚の神崎さんが小声で私の名を呼んだ。

「どうかしましたか?」

声量を控えめに聞き返すと、神崎さんは周りに人がいないのを確認してから私に近づき囁いた。

「今度、写真を撮ってほしいんだけど」

そう言われてピンときた。

「アプリ用、でいいんですよね?」

小声で確認すると、神崎さんは小さく頷いた。

「分かりました。予定を確認して連絡しますね」
「ありがとう」

神崎さんの美しい顔が笑顔によってさらに輝いて見えた。

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