カメラを趣味にしていたら次期社長に溺愛されました

今日はオーナーのお店で月城さんと服部くんと３人で食事なのだ。
月城さんは社長との約束で遅れている。

「そこまで警戒しなくたっていいのにな」

服部くんはククッと笑う。

「それだけ月城さんから見た服部くんが魅力的に映っているんじゃないの？」
「そういうこと？！…じゃないと思うけど」

服部くんは私の顔を見て、苦笑いを浮かべた。

「ま、加藤はめちゃくちゃ愛されてるってことだ」

そんな風に面と向かって言われると照れくさくて。
お水の入ったグラスを手に取り、口に含んだ。
その向かいでプレゼントを開け始めた服部くんが「おぉ！」と声をあげた。

「なにこれ！かっこいい！」
「でしょ？気に入ってくれた？」

聞くと服部くんは頷き、早速肩に背負った。

「どう？」
「すごく似合ってる」

茶系にして正解だった。

「ありがとうな。わ！お揃いのストラップもある！こんなことしてくれなくてもよかったのに。でも新しいの、欲しかったんだ。大事にするよ」
「うん」

服部くんの笑顔に私も釣られて笑顔になる。