僕の彼女はヤンデレです
「ミチルを助けてくれてありがとう……なっ!!」

貴方も娘さんを庇うくらいしたらどうなんですかなんて言葉が、口から出そうになってしまう。

「いえ……」
「まあ、ミチルが遺産を全部受け継いでしまったから、仕方ないんだけどな……」
「何故?」
「何故って、普通子供にいくだろ!
妹もそれで怒っているんだよ!」

ああ。この人も妹と同じ考えなのだろう。

そう思って、皆が集まる庭に向かった。

数十分後。

目を腫らしたミチルが来て、仕事が終わる。

家に帰った後のミチルはやけに甘えて来て可愛いと思えた。

きっと、辛かったのだろう。

ミチルを腕の中で甘やかせる。

この日は飯をコンビニで買って抱き続けた。

ぶっちゃけミチルと身体を重ねるのは癖になりそうなくらい素晴らしい。

心地良さの中を、ユラユラ揺れる。

「陸!ずっと、私と一緒に居て!!」

そう悲願する、ミチルの髪を優しく撫でると猫みたいに甘えてくるんだ。

< 62 / 165 >

この作品をシェア

pagetop