僕の彼女はヤンデレです
ただ、ミチルに迷惑を掛けるのは嫌だから耐え続けた。

ストレスが掛かる。

家に帰ると一緒に風呂に入る。

「あのさ」
「ん?」
「職場の人にミチルが彼女なの言っても大丈夫かなぁ……?」

俺だって自信が無い。
これから先も、ミチルに愛される自信。

「また、急にどうしたの?」

他の従業員があんな事を言っている事を伝えられない。

「何となく……」
「いいよ……」

その一言で心が舞い上がる。

「その代わり……」
「ん?」
「絶対に私を裏切らないでね……」

ミチルを裏切る訳が無い。

「裏切る訳がない!!」
「本当に?」
「うん」
「絶対だよ!」
「当たり前だよ」

ミチルとの関係を隠さなくても良い。
そう思ったら仕事が楽しみだ。

疲れていたのか、いつの間にか眠ってしまった。

鳥の囀りで目が覚める。

働くまでよく悪夢にうなされていたが、夢を見なくなった。

それが、楽だ。

ミチル買ってもらった作業着に着替えると、工場に向かう。

昨日と同じ5人で、車に乗り込んだ。

学校に付いたら仕事に精を出す。
まだ、雑用が多いが汗をかいて働く事を気持ちいいと思える。

今まで自分は何も出来ない人間だと思っていた。




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