37℃のグラビティ
新海が転校してきてからというもの、噂の転校生を一目見ようと、アタシ達のクラスにやって来る見学者達。


そんな新海の名前が、更に有名になる出来事が起こった。


それは、掲示板に貼り出された学期末テストの順位表。


アタシの名前の上にあったのは、新海の名前。


「転校早々学年一位」という新海の噂は、学年中あっと言う間に広がって……「イケメンのデキる転校生」の噂は、学校中に広がった。


そんな風に周りに持て囃されても、新海自身は飽く迄、何処吹く風と言った感じの涼しい顔。


それが余計に、女子達のハートをキャッチしたらしい。


「新海くんてさぁ~、あのクールさがまたたまんないよね」


アタシの身近なところでも、明日香がほら、この通り……


「そお?」


「柚の目は節穴だね。あんないい男が同じクラスにいるっていうのに」


「どんなにいい男でも、所詮彼女持ちじゃん」


「あれ!? あれ!? あれ!?」


アタシの何気ない返しに、明日香が思いっきり冷やかしのトーンで、顔を覗き込んできた。
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