幼馴染みは、溺愛執事!?
Chapter 4

事件

お父様が出て行って、優雅とわたくしだけが書斎に残された。

「優雅」

「心愛様。どうされますか」

「…敬語」

「ああ、どうする?」

どうしたら良いんだろう。お父様の手が届かない所。

…そうだわ!

「…逃げる。そうよね、嫌なら逃げれば良いんだわ」

「何を言って─」

「私は本気」

そう言うが早いか、お父様の書斎を飛び出して、自分の部屋に向かった。

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