LOVEPAIN⑥
72時間
約束のクリスマスイブの日。


15時にナツキの部屋を訪れた。


特に予定が無ければ、昼夜逆転しているナツキはこれくれらいの時間迄眠っている。



「広子、なんか久しぶりな気がする」


私が合鍵で部屋に入ると、ナツキはわりとゆったりとした部屋着姿でソファで寝転んでいた。


ナツキはいつもの黒縁のメガネを掛けている。


そう言えば、前にナツキに会ったのは、
秋原慎太郎に抱かれたあの夜だったな。

会うのは9日振りくらい?かな。



「早くこっちに来て」


ナツキは寝転んでいた体を起こして、
私を呼ぶ。


「すぐ行く」


私はナツキの方へと行くと、着ていたコートを脱いでソファに置くと、
ナツキの横に腰を下ろした。


そして、手にしていた紙袋をナツキに渡す。


「ナツキ、これクリスマスプレゼント」


「くれるんだ」


ナツキはそう言ってその紙袋を受け取ると、
顔を明るくした。


私がこうやってナツキにプレゼントをするのは、初めてだな、と思った。


ナツキには、最初にしていた指輪を貰い、誕生日には時計を。


この関係になってから、一緒に買い物に行ったら、
ちょっとした服とかを買って貰う事も有ったり。


私は沢山、ナツキに貰っていると改めて思った。


< 347 / 501 >

この作品をシェア

pagetop