LOVEPAIN⑥



「あ、私なんかすっごく喋ってますね…」



榊原先生が話しやすいからか、

気付いたらそんな心の奥深い事迄、
話していた




「いえ。
僕にはなんでも話して下さい。

大丈夫ですから」



その大丈夫だと言う言葉に、

凄く安心してしまう




「幼少の頃とか、

印象に残る嫌な出来事とか有りますか?」



「出来事…」



私は記憶を辿る



両親に理不尽な理由で怒られた事を、

思い出した順番に口にして行く



そして、友達にされた意地悪の数々




話し出したら止まらなくて、

あれも、これも、
と話していた



榊原先生は終始、

真剣に私の話に耳を傾けてくれていた

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