光と闇の伝説 <巻の壱 リヒト編>

30分ほど歩いてやっと、うっとおしい一本道をぬけた。

僕は思わず、伸びをした。

すると突然、大きな風が吹いて、ローザンの、薄い赤茶色の髪の毛が、さらさら揺れた。

ローザンの毛は、細くて綺麗なんだ。

僕の髪の毛は、薄い緑で、全然細くないけど。



…ローザンの揺れる髪をじっと見ていると、ローザンが叫んだ。

「リヒト!あれはっ…!!」

< 12 / 40 >

この作品をシェア

pagetop