二重人格者の初恋
日本での用事を済ませ、フランスに帰る前に1日だけオフの日を作ることが出来た私は、懐かしい公園に足を運んだ。

「懐かしいなぁ。」

ヒロシと出会った公園は、当時と全く変わらない景色だった。

「そういえば、この桜の木の下で絵を描いている時、ヒロシに私の絵を褒められたんだっけか。」

私は、懐かしい思い出に浸りながら、当時を思い出して桜の絵を描くことにした。

あの時と同じ桜を見ているはずなのに、今は全く違った桜に見えた。

夢中で桜を描き切った私はSNSに、今描いた桜の絵を投稿した。


『私の画家としての原点となった秘密の公園に咲き誇る桜。あの時より少しは上達しているかな?』

投稿した瞬間から数多くのメッセージに、イイねがついた。

「ヒロシさん、今の私は当時のあなたを超える画家になれたのかな?」

そんなことを思いながら、スマホを眺めていた時、一通のメッセージが目に止まった。

『素敵な絵ですね。』
何かを感じた私は、このメッセージをくれたアカウントに飛んでみた。

すると、数多くの絵が投稿されていた。

その絵を見た私は、自然と涙がこぼれてきた。

「え?これってもしかして。」

私はこのアカウントにメッセージを返した。


『私のことを本当に見つけてくれたんだね。』
< 62 / 62 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:7

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

約束の二面性

総文字数/0

恋愛(純愛)0ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「君を一生、幸せにする。どんな事があっても守り抜くから。」 死ぬまでずっと隣を歩きたい人と出会えるだけでも奇跡だと思っていた俺。 人を好きになるのが昔から得意ではなかったし、人に自分の気持ちを伝えるなんて、もっと不得意だった。 だから、俺は死ぬまでずっと好きな人なんてできる事もなく、1人で生きて、棺桶に入って、顔も知らない誰かに骨を拾われる。 そんな人生を送ると思ってた。 でも、世の中はそんな捨てたモノではなかったようで、こんな俺でも好きな人ができて、その好きな人と死ぬまでずっと一緒に寄り添って生きていける人生が今、この瞬間からスタートしていった。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop